メイフライのハッチの間(はざま)にテレストリアルが効く時があって
そんなときに重宝するのがべんじょアブ。
5月半ばの釣りでも結構効いたんだけど、今年巻いたバージョンのべんじょアブはすぐ沈んでしまうようなだらしないやつだった。
改良を加えて沈まないようにしたやつは前々回の山岳渓流でよく効いたんだけど、これが翅がすぐもげる、空気抵抗がでかすぎて投げにくい、おまけに激しく回転し、ティペットがもじゃもじゃになったりフライがロッドに絡みついたりと散々だった。
リーダーのティペット部までもグシャグシャになってしまい、リーダーを3回取り替える羽目になった(ロングリーダーティペットを習得中なので、いちいち惜しまずふんだんに使うことにしている。リーダーとティペット、そしてCDCは惜しんじゃだめだと思っている)。
4月の釣りで、なんとなくロングリーダーティペットの釣りが上達していた気がしていたんだけど、あれは回転しにくいフライをメインで使っていたからだったからなのね。アペタイザーはよくできたフライなんだ。
それはそうとべんじょアブのフライを改良しなくてはならない。ちなみに上記のだめだったべんじょアブはだいたい15番だった。15番って結構小さいよなって思うけど、割と使えるサイズだ。これからの季節は13番のほうが重宝するかな?
だめなべんじょアブフライとは
- すぐ沈む
- 投げにくい
- 激しく回転する
- 翅がすぐもげる
今年全部体験した。さらなる改良に励みたい。
まず改善に取り掛かったのは「すぐ沈む」だ。ハックルが薄かったかな。これを厚めにしたら今度は空気抵抗が大きくなって投げにくくなった。今のところハックルを長め、それを3から4回転のパラリとすることで「すぐ沈む」「投げにくい」の改善ができそうだ。
次は「翅がすぐもげる」であろう。これはストークをフックに付ける長さを伸ばすことで解決だ。これでもげるようであれば、それはストークがちぎれているからしょうがないことにする。
激しく回転についてはティペットを太くするなど運用面の改善もあるが、なるべくティペットはそのまま使っていきたい。ウィングの傾きが左右違うとかだとそれはもう気をつけるしか無いんだけど、やっぱりポストかな。去年のべんじょアブはCDCだったので回転しにくかったのかもしれない。基本的にポストが作る乱流が大きいと回転を抑えてくれることはみんなバックファイヤーダンのタイイングで学んでいることだろう。CDCのほうがエアロドライウィングなどのポストより乱流が大きそうだ。
まず考えたのはCDCパフだ。ふわふわのCDCパフは当然乱流大きいだろう。
しかしいざタイイングしてみるとストークがないのでポストの根本にスレッドぐるぐるして立てるのに時間がかかってしまう。
そういや渋谷氏式のやつはCDCのストーク残しておいてそれを利用してポストの根元を作っていた気がするな。
次に考えたのは、アペタイザーのCDCポストを参考に、2枚表合わせにしたCDCをストークごと取り付けるやりかただ。さらにダメ押しでCDCパフも追加するのはどうだろう。これはよさそうだ。これでいこう。
CDCパフも追加してポストを作った
いいね。
ちなみにウィングはヘンかコックかというところは特に意識していないけど(安いインドケープたくさん買ったので)ヘンの方がたくさん取れるからコスト低めであろう。
ハンドクラフト展で嶋崎了さんに尋ねたら、釣り上がりでヘン、ここぞというときコックって言ってた気がする。なるほどなるほど。


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いつも楽しく拝見しております。
返信削除いきなりですが、クリンクハマー系のフライ、ボディ材を変えたことで釣果が変わったのでは?ということがあります。
(ここ2年ほど事情で釣行できていないのですが、笑)
色だけでなく、素材の性質でしょうか。奥が深そうです。
ダビング材祭りになるのも大変ですからね(笑)
どうぞ良い釣りを!!!
コメントありがとうございます。なるほどボディ材ですか!バリエーションたくさん考えられますよねクリンクハマー系は!機会があったら試してみます!
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