マシュマロカメムシ職人の朝は早い。
まずは本物のカメムシの観察からだ。
フラットなボディだ。
これ去年撮った写真だ。
川の真ん中から突き出した岩に結構な数くっついていた。
ここは新潟県市三条市下田地区。10月はこの種類のカメムシが主体だった。
※追記210921
このカメムシはクサギカメムシ。極めて普通種のやつで秋になると越冬のために家屋に大量に集まってくるので衛生害虫としても知られている。
B面(腹面)はこんなだ。ベージュからこげ茶へのグラデーション。
サイズ感はこのくらい
続いてマシュマロだ。
5本分を束ねるので、
簡単そうに見えて、もっとも習得が難しいパートだ。
均一に挟む、いい角度で挟む、ファイバーを均等に振り分ける。
職人の間では「挟み三年」とよく言われている。
もちろんそこまで極めずとも手軽に巻けるのがマシュマロフライの特長でもある。
いわゆる炙り止めである。職人の中では「炙り一年」とよく言われている。
100円ライターやチャッカマンの炎の青いところで焼くと良い。
もちろんそこまで極めずとも手軽に巻けるのがマシュマロフライの特長でもある。
うっかり100円ライターのガスを切らすと、その辺にあったガストーチ(ホットワックス用)などで代用しようとするが、そこは一度考えたほうがいい。
温度が高すぎるし勢いも強くて余計なところまで燃やしてしまったり、うまくいってもフォーセップの先端の温度が上がりすぎたりしてしまう(さっきやってしまった)。
まだまだ修行が足りんのう。
ここからは普通に巻いていけばよいだけだ。
今回は12番を使用した。
いやしかし、フラットなボディのカメムシなんだからストレートなフックがいいのでは?もちろんその通り。好きなフックで気軽に巻こう。
しかし、マシュマロの余りをインジケータにする。
ちなみにディアヘアを刈り込むタイプのカメムシフライと比較して、マシュマロカメムシの利点としては
- 刈り込んだりしないので工数が少なくすむ
- 目方を軽くできる
ってところだろうか。
軽すぎるかなと思ったらちょっと太軸のフックを使うといい。
はい!もうできた!マシュマロカメムシが!
…いやいや、これからでしょ!
いわゆる「塗り」だ。
ここは職人ごとの個性が出るパート。
挟んで三年
炙り一年…
あとはちょろちょろなかぱっぱ
仕上げに塗りで完成だ。
おれはようやく登りはじめたばかりだからな
この果てしなく長いマシュマロカメムシ坂をよ…
もちろんそこまで極めずとも手軽に巻けるのがマシュマロフライの特長でもある(三回目)。
マシュマロファイバーのシナモン、もう4束目に突入した。
バッタにビートル、そしてカメムシとテレストリアル系フライへのシナモンの利用頻度高い。
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