新潟の一番北にある村上市は鮭の町。
世界で一番最初に鮭の回帰性に気づいたのだ。
サケの回帰性に着目した越後国村上藩の下級武士、青砥武平治は、
1763年(宝暦13年)に「種川の制」を敷き、三面川(みおもてがわ)に
サケの産卵場所を設置した人工川を設けて、サケの自然増殖に努めた。
まあ漁師はもっと前から気づいてたんだろうけど
行政的な施策すぐ落とし込んだのは偉い!
村上駅前。向かって左の黒っぽいのは石田屋旅館だろうか。
はらこ飯がうまいのです。
ここ村上じゃあ、どの家だって鮭を干して寒風にさらすのがデフォルト。
鮭といえばきっ川。
昔は魚へんに生って書いたとか。
おみやげは鮭の生ハムと鮭の酒浸し。
いつもながらずらり干されていました。
油ののり具合で何に加工されるか決まるそうです。
酒浸しは油の少ないやつ(気水域に入ってなじんじゃったやつ)だったかな。
奥の細道で酒田から鼠ケ関を超えた芭蕉は
葡萄峠を越えて村上に入りこの井筒屋に泊まったとのこと。
今はカフェになってます。
国の重要文化財、武家屋敷の旧若林家でも鮭が干されていました。
おなか皮が真ん中でくっついてるのは村上独自の二段腹製法です。
切腹を連想させるのを嫌ってのこと。頭を下に干すのは
首つりみたいのを嫌ってのこと。
城下町の文化ですなあ。
今なお江戸の文化を感じさせる町、村上でした。
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