年末届いたバンブーロッド教書。
昨年の12月20日に発売されたばかりの新刊だ。
しかしこの記事のタイトル、
「今でしょ!」ってあとで見返して恥ずかしくならないか心配だ。
バンブーロッドは前世紀のレガシーだなんて、とんでもない。今わたしたちが生きている21世紀初頭、世界同時にバンブーロッド革命が起こり、バンブーロッドの黄金期が訪れています。日本のバンブーロッド文化が世界をリードしている面も多々あります。
バンブーロッドの世界史、取り扱い方、メーカーの系譜、ビンテージロッドの選び方、アクションの考え方、バンブーロッド・ビルディング、世界の最新事情とマーケット、初めての一本の選び方、バンブーロッドにまつわる人間模様のストーリーまで。バンブーロッドの魅力の全てをこの一冊にまとめました。
ザザーッと目を通した。まだ手つかずの部分も残っているけど。
もしバンブーロッドを所有しているのなら
あるいは興味があるのであれば迷わず本書を買うべきだ。
なぜなら現代はいままでにないほどにバンブーロッドが注目されている時代だからだ。
ビルダーの数も多くなったし、インターネットオークションでは
ビンテージロッドも数多く流通している。
そしてなにより竹は未だに開拓の余地が残された素材なのだ。
なんたってずーっとカーボンロッドしか使ってなかった私なんぞも
2シーズン前からバンブーロッドのオーナーなんだから!
バンブーロッドの多様性も増している。
アクション、ロッドの素材、フェルールの素材…
まさに現在こそが黄金期ともいえる状況なのである!
今やバンブーロッドは世界中に広がっている。
現代はバンブーロッドの黄金期である(本書の帯より)
確かにそうかもしれない!
ところでなんとか教書っていってまず思いつくのが
バックパッキング教書とフライフィッシング教書。
この3冊に共通なのは
アメリカの書籍を翻訳した章と日本人が書いた日本向けの章がある点だ。
ユーモアのあるイラストがたっぷりのバックパッキング教書とフライフィッシング教書。それと比較すると本書にはイラスト成分がほとんどないが
味のある挿絵が花を添えている。
教書というだけあって、竿の選び方から購入の仕方、
キャスティングの仕方、手入れの仕方まで
Part 1の「ザ・クラッカーバレル」ではおおよそ基本的なことが網羅的に語られる。
次章のPart 2 「竹の国の釣り人たちへ」では日本人による日本の釣り人のための記事が続く。
関連図書(?)と集合写真。
バンブーロッドには人々の思いが宿っている。これがPart 1 Chapter 01の「なぜバンブーロッドなのか」からの引用。しびれる文だ。。
(中略)私は私の人生を感じるために釣りをする。
Chapter04 「バンブーロッドをキャストしてみよう」では
フェルールのはずし方や竿袋への仕舞い方がていねいに書かれている。
親指と人差し指でドーナッツ状の輪を作り、そこを通じてロッドを出すやり方だ。
ていねいすぎる説明だ。 基本の「き」だ。いかに基本が大事なことなのであるかを
本書は教えてくれている。
バンブーロッドにはゴム手袋が必要
本書では語られないが、ゴム手袋もフェルールのキツいときは有効な手段だ。
わたしはいつもゴム手袋バッグに入れている。これマジいいよ!
Part2 Chapter03「〝いい竿〟の定義はただひとつ」のなかでこんな一節が。
バランスよく創られたセミスウェルバットは(中略)紙飛行機のごとくループを送り出すことができます。
するする前方に伸びていくラインの飛び方を紙飛行機にたとえられている。なるほど、的確な表現!
いい川、いい魚、そしていい竿。
フライフィッシングというのはいい出会いに満ちている。
ああもっと感覚を研ぎすませていきたい…!
ちなみに私の所有のバンブーロッドのことを書いた記事はこちら。
0 件のコメント:
コメントを投稿