【釣り】FLY TYING MEETING OF "SHIMAZAKI FLIES" VOL.18【特集TMC201R】行ってきた【タイイング】

2024/02/25

フライタイイング

t f B! P L

上州屋八王子店のフライタイイングミーティング行ってきた。

FLY TYING MEETING OF "SHIMAZAKI FLIES" VOL.18【特集TMC201R】である。

去年のこの時期にも行こう行こうと思っていたが、同行者が見つからず、さらに前日深酒して行くことができなかった。満を持してのリベンジである。先週も東京に行ったのに今週も東京。ハンドクラフト展の売り上げを順調に溶かしている。じゃなくて、有益な自己投資ですよこれは。


どのタイイングセッションでもそうだが、リアルイベントでないと得られない情報はあるので、高速代・ガソリン代をかける意味合いはかなりあると考えているし、今回もじっさいそうだった。

ええと、なになに、八王子までの経路をGoogleマップで調べてみると…おおっと、4時間ちょっとで着くとある。なんか割と近い!(←感覚がおかしい)

4時間ちょっとというとうちから荒雄川に行くくらいの感覚か。岐阜の蒲田川に行くより近いのね。


10時ころEverRodを出立。E原さん、同行いただきありがとうございました。

するとちょうど赤城高原SAで昼飯だ。
このままいくと14時前に着いちゃうってんで寄り道

アンクルサムさんに寄り道

アンクルサムさん。
フライの雑誌に広告が出ているの知ってた。
委託商品のバンブーロッドが並ぶ店内。
売れ筋商品はなんといっても白戸ロッドの
オイカワファイン。
ひわたりさんのオイカワネットもあるよ。ネットの色がきれい。

八王子に着いた

ガストで時間調整してからの
上州屋八王子店
この店舗の三角屋根はアルペン物件?

FLY TYING MEETING OF "SHIMAZAKI FLIES" VOL.18【特集TMC201R】
井上さんによるタイイングデモ。

本日のタイイングでは春先にすぐ出番がありそうなものを中心に201Rで巻こうというのが主旨であった。
・小型のバックファイヤーダン(コカゲロウあたり)
・ガガンボA
・ガガンボB
・やや大きめのバックファイヤーダン(エルモンヒラタ)
・マシュマロクイーン8番
・シマザキアペタイザー

3時間で6本のプログラムだった。

上記のフライはティムコのYouTube動画だったりフライの雑誌でもタイイング手順が取り上げられている。こういうフライタイイングイベントではそれらにぎりぎり載らないような細かい手コツやテクニック、実際の現場での使い方などを得ることができるのが最大のメリットなのだ。



ひとまず作例


22番あたりのバックファイヤーダン
左のポスト付きのがガガンボB、右のアイカザイム系のがガガンボA

グレーのウィングがエルモンヒラタのバックファイヤーダン
マシュマロクイーンの8番

マシュマロボディのバックファイヤーダン モンカゲ?

TMC201Rの特徴

サイズによってシャンクの長さやゲイプの深さを調整してあるという。
そのへんは10番から22番までエルクヘアカディスを巻いてみると違いがよくわかるとのこと。

井上さんのタイイングツールなど

燃焼部分が先に飛び出しているタイプのガスライターに折り曲げたワイヤーがセットされたこれら。もちろんホットワックスを塗布するためのツールだ。
3種類あり、それぞれワイヤーの太さが違うのだ。細い方から
0.3 ステンレス線
0.5 ステンレス線
0.8 ピアノ線
一番使うのが0.5なのだとか。


22番のバックファイヤーダン(コカゲロウ)


フライウィングVをまとめて重ねて爪切りで切る場合はいいんだけど、1枚だけだと爪切りの刃が通らないことがある。そういう時はコピー用紙など重ねて爪切りでカットすると良い。の図。

以下現場メモ

桂川 年々コカゲロウのサイズ下がってる

コカゲロウならオリーブ系

シロハラならガガンボイエローあたり

今日はライトオリーブ、スレッドはタン


温めたホットワックスでスレッド通しておく

アイ2個分下巻きして

残りは切らないでおいてリブにする

ストレッチボディアイからバーブの上くらいまで巻き留めて

少しスレッド戻して

残りのスレッドに黒っぽく着色して

スレッドごとアイ側に巻いていく

残りスレッドは広がらないように少しだけ撚る

リブ巻いて巻き留めて一旦ウィップフィニッシュ

ボディにホットワックス塗布



ウイングの処理

スレッドにワックスかけて

だいたいボディ長くらいだろうか

好きな長さに

スレッド アイ一個分戻して

下からウイングかけてアイ後ろに一巻き

たすきで後ろに戻して

下から8の字

一回でいい

インジケーター一本の半分

残りの端っこにホットワックスつけておくとばらけなくなっていい

5センチくらいをかけて

2本とも後ろに倒していって

正面から見てウイングやインジケーターが真っ直ぐか確認する

棒の先でウインググイグイやるとよい

ウイングの下の8の字の頂点を

0.3のワイヤーのやつでホットワックスで平らにする 

壊れたときのために数作った方がいい

インジケーターの根本にホットワックス少しつけてきゅっとする

バツっと切ったインジケーターの先を少しシャギーにして荒らしてあげる


ドライシェイクでウイングもんだり

インジケーターもいでライズの前に流す。沈めてロッド止めて浮かせるとガバッと食う

インジケーターつける前にウィップフィニッシュしておくとインジケーターもぎやすい

22と20はテールいらない

テールは18からでいい



大事なところきっちりメモっていましたね。



インジケーターをアイの後ろに留めたところ
インジケーターを後方に引っ張ってるところ
フライウィング装着後、フライウィングの根元が内側に凹んだら、金属の棒で押して外側に膨らましておく。の図。
完成!22番のバックファイヤーダン。
バックファイヤーダンの初出はTMC100とかTMC921とかTMC531だったような気がするがロングなシャンクの201Rでもなかなかおさまりがいいですね。


ガガンボA

アイカザイム型(CDCが前方にお猪口のように装着された)のガガンボA
以下現場メモ


アイカザイム型

スレた魚にバツグンに効く

激戦区の団地裏でもライズ3つ取れた

ボディだけ沈んでCDCだけで浮いてるのがいい

ウイングの下半分カットでも

フックは18と20を用意しておこう

スレッド ライトケイヒルユニの8/0

ワックスひいてアイの後ろにコブつくる

ホットワックス処理 上と下

ストレッチボディガガンボイエロー

20センチちょい

片側結んでおくこっち少し長め

後ろまで巻き進める

カーブの少し先まで

CDCはタン系1枚

根本と頭カットしてスリットステージ

3号か4号のナイロンで

たまは片方外して良い(スリットステージのチューニング方法はフライの雑誌「春はガガンボ」特集に載ってた)

歯ブラシでたてる




これがクリップtoクリップ


クリップトウクリップしてストークのねもと

ボディ長の半分くらい


まばらにシャギー入れたりして

またクリップトウクリップ


クリップの端っこに止めとくのがコツ

垂直をキープして

よじる

ホットワックスするからストレッチボディは1本でいい

スレッド後ろに戻してリブ用に着色

ストレッチボディ アイまで行ってベンドまで戻す

リブをアイ側に

ソラックス不要でも良い

裏でウィップフィニッシュ

最後ボディにホットワックス

現場では下のハックル指でむしる


22もあった方がいい

ガガンボA

ガガンボB

ガガンボA同様フライの雑誌「春はガガンボ」特集で出てきたフライ。

しかしながら、今回の作例ではインジケーターがついてさらに視認性がアップしていた。

ガガンボB パラシュートのパターン

流れが少しあるところや瀬で使う

インジケーター付きのやつ

18番

スレッドにワックスかけて

アイ一個分開けて下巻き

半分まで

インジケーター一本の半分

3回くらい根本回してホットワックス

先端もホットワックスつけてまとめる

ダークタン 1本の半分ウイング

ポストの前でたすき掛け

3本の束をまとめて根元占める4回転

ホットワックスつけてるからまざらない

開いたら瞬間接着剤つけて開き方を固定

ここでストレッチボディ20センチちょい

ポストにかけて後ろでスレッドかけてベンドまで巻き下ろす

CDC1枚スリットステージ

長さはボディ長よりすこし短いくらい

スレッド塗ってリブにする

2本ある うち長い方をアイの方にに持っていってソラックスつくってまたベンド側へ

リブ塗るの1.5センチ

ストレッチボディはケツでカットして瞬間接着剤

スレッド リブ作ったらウィップフィニッシュでホットワックス

ボディにもホットワックス

スレッドポストにかけてよりを取る

毛抜きでスレッド挟む

スレッド割く

CDC挟んで回転させる余白で巻き上げて巻き下げて最後に一番下からひと回し

ポストでウィップフィニッシュ

ウイング引っ張って整えて下にも引っ張って

斜め後ろに引っ張ってボディ長より少し短いところでカット

最後にホットワックス根本につけておく

おわり




ガガンボBのタイイングの途中、島崎憲司郎さんから会場に生電話のサプライズ!
詳細はここでは触れないが、TMC201Rで巻いたアグリーニンフの話が!アグリーニンフって言うところっと丸い形状が特徴だが、それを201Rで!?


エルモンヒラタバックファイヤーダン


ストレッチボディを使ったエルモンヒラタについてはティムコのYouTube動画で島崎憲司郎さんが実際に巻いてるものがある。
以下現場メモ

エルモンバックファイヤーダン

ウエノヒラタはオレンジ

12番

スレッド タン

ワックスひいて

あい3つ半下巻き

ストレッチボディエルモングリーン(廃盤)

40センチくらい 

後ろに巻き留めていく

バーブのとこまで

テールは好きにみんなの付け方で

今回はハックルセパレいたー(廃盤)

でフェザントテイル

ストレッチボディの片方でスプリットして巻き留めてもう一つの方で完全に巻き留める

2本まとめて 

ソラックスも作っちゃう

リブは薄茶 余らせておいたスレッド

リブ巻き留めてウィップフィニッシュ

ホットワックス

ここでもテールの開き具合を調整できる

インジケーターとしてブリーチのコースタルディアヘア

フックの全長くらい

根本カットしておいて

 ウイング ホットワックス処理したストレッチボディにはさんでぎゅーって引っ張る

ふくらみ処理

下からホットワックス

エルクヘア止めたところにもホットワックス

12番くらいからウイング根元真ん中カット 

(このフックのタイイングは?)16番あたりが少し難しい

フライウィングによるウィングはこの大きさになると真ん中に切れ込みを入れた方がきれいにできる。この切れ込みはウィングの根元を絞った時にシワが多く出てしまうのを防ぐため。
絞ったところ


8番のマシュマロクイーン

水の多い時に強い。存在感のあるこのフライは、他のフライに反応しないようなときこれが効く。ヒゲナガ、蛾、バッタ、カマドウマなどなど。



どうどうとした佇まい。
TMC201Rに巻いた姿はとてもしっくりきますね。
この端っこをライターで炙るとき、初出のときは先曲がりのフォーセップだったが、今回は先曲がりのプライヤーだった。ダイソーに売ってる先曲がりのラジオペンチでも大丈夫かな?
以下現場メモ


マシュマロクイーンの8番

ヒゲナガ、ガ、バッタ、カマドウマなどでかい虫っぽいものならこれ対応できる

水面との接し方

マシュマロファイバー黒とシナモンを一本ずつ取ってブレンド

ビーズワックスでうすく

丁寧にダイソーのブラシでとかしてほぐす

20センチあると三つ作れる

先端斜めのプライヤーで挟んで燃やす

フックポイントくらいまで下巻き

前に戻す

ポイントからアイよりに2ミリくらい

フックにつけて

段差気になるならプライヤーで潰して

ストレッチボディ2本まとめて片方燃やして

アップルツイスター

ホットワックスをストレッチボディにつける

ディアヘア濃いめの色

楽譜はさむクリップで挟んで緩めながら広げる

クリップトウクリップ持ち替えた時にぎゅっとした方がいい

ボディよりやや短いくらいにメジャーリング


ヘッドに黒っぽいハックル入れるとかっこいい 印象が締まる

パートリッジ ウイングのショルダーをハックルセパレイター処理

これをスリットステージ

スレッドを割いてクリップに取った黒パートリッジをセットする。

なおスレッドを割く時は毛抜きでやるのがおすすめ。

毛抜きの先を2000番くらいのヤスリで磨いておく

最後スレッド黒っぽく着色

ブラシで起こして

下から上に撫で付ける

ギザ刃がいい

下側のカットは丁寧に何度でもしつこく


ストロー切ったものにら差し込んでおく

フックのけつのほうにタグいれるのもいいかも

光り物

ポリプロピレンくっつくシリコン系接着剤



井上さんによる生クイーンだ。
クイーン後、ぴんぴんと指で弾くのは定番テクニックだ。

スレッド割くところで毛抜き登場。
マシュマロクイーンを下側から見たところ。情報量の多さが本物の虫っぽい。


アイ側が黒っぽいところも虫っぽい。

アペタイザー

タイイング手順はフライの雑誌126号に詳しく掲載されている。P30-32。
時間にゆとりのある時にしっかり読んでしっかり巻こうと思って忘れていた!
すぐ巻かないと!

そのフライの雑誌掲載バージョン、フックはTMC103BLとTMC100だったが、

これもTMC201Rで巻いたほうが生命感がアップしているように感じる。
島崎憲司郎さんの手書きアペタイザータイイング手順は上州屋八王子店にしか存在しないのでみんな行って確認してこよう!!!

CDCのポスト、左右に分かれてつけられたCDCのウィングはラフな印象だ。
ブッシーに巻けば釣り上がりにもバッチリですよ(井上さん)

と記事内にある。 

以下現場メモ

14番 16番

今日は16番

CDC前向きにつける裏と裏合わせてつける

アイの後ろ二個半くらい開けておく

ポストにくるっと回す


ストレッチボディ止めたら下巻きしてない後ろ側に一度回してアイ側にスレッドごと前に持ってくる

余らせたスレッドは着色してリブに

リブはよりを入れながら巻いていく

ホットワックス処理してウィップフィニッシュ

CDCダブでソラックス

ダビング材でもいいよ


CDCの付けかたは写真見て


最後は切ってもいいし千切ってもいい


最後の方はわたしも疲れていたのかメモが短めだ(苦笑

これ20番、22番で巻いたバージョンもよさそうだよね。
壁にあった島崎憲司郎さんのサイン。

井上さん、上州屋八王子店 松井さんありがとうございました。
高速飛ばしてきた甲斐がありました!
大変ためになりました。思っていた以上の情報量。


このあとふたび八王子のガストに立ち寄り、ハンバーグ食って帰路へ。
くたくたになった。

その他

マシュマロしばるのストレッチボディにして切れ端のこしておくとこれもまた釣れる。このくらい残しておく(フライの雑誌堀内さん)


フライは鮮度が命

フライの写真撮るのも鮮度が大事


上記は島崎憲司郎さんの言葉。フライは長々とフライボックスに寝かせるもんじゃあないってことですね。すぐ巻いてすぐ使おう!

ハックルセパレーターは廃盤になるらしい。
ストレッチボディのエルモングリーンも廃盤らしい。




フライ回収棒研究所

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