【釣り】オナシカワゲラフライ、ツーループユニットハックルでアンダーパラシュート仕様を巻いてみた【タイイング 】

2020/02/15

フライタイイング フライフィッシング 情報

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越後新潟の春の重要種であるオナシカワゲラフライをアンダーパラシュート仕様で巻いてみました。構想3ヶ月。とうとうやりました。

今日もたった1つだけ巻いて記事にします。


オナシカワゲラについて


3月解禁の新潟、1番目につくのがオナシカワゲラ。
魚がミッジだけ食ってる状況とかってあんまりないんです。そしてコカゲロウはいつハッチしてるんだ?夜か?

ってことで春先はドライでオナシカワゲラ、あとはニンフで釣る感じになります。

オナシカワゲラは基本クライミングハッチ。石とか草とかよじ登って羽化。
なのでフローティングニンフみたいなフライはあんまり釣果が出ない印象。たまに釣れるけど、風に吹かれて水面に落ちたアダルトがもっとも食われているんじゃないかなあ。もっとも小さくて黒っぽいのでどんな状況で食われているのかみたわけじゃないんですが。

だらだらハッチしてだらだら食われてるのか。

流れがあるところで使うので、視認性は確保したいというところ。
それでいつも巻いているのが




このフライ。パラシュートポストつけて、ウイングつけてからハックルを巻くので
水面との絡みはというとBFコード「本ベタ」。

充実の記事を参照のこと。
 
かつて見た「ヤグラ」も

巻いてみたい。魚の反応も変わるかもしれない。
けど縦巻きハックルだと高く浮きすぎるかな。あと縦巻きハックルで作ると視認性が悪そうだし。それで
アンダーパラシュートならヤグラと本ベタのあいだのフライができるんじゃないかと。
というのが今回のフライタイイング の発端。

そもそもユニットハックルとはなんぞや

ってとこから説明しないといけないかもしれません。
FlyFisher誌 2009年 9月号「島崎憲司郎さんの革新的フライタイイング 」特集でいきなり紹介されたタイイングテクニックです。

パラシュートフライの水平に巻かれたハックルの部分だけを別の部品「ユニット」として作って、フライ本体に着脱可能なようにするものです。ゆえに「ユニットハックル」。
記事中ではモノフィラ2つで作る「ツーループユニットハックル」や「インジケーター付きユニットハックル」などが紹介されてました。

ツーループユニットハックルの仕込み

ツーループユニットハックルのために、ティペットをタールノットのワッカを作る仕込みを。

仕込み終わった。



タイイング 開始

レッツ・エンジョイ・タイイング〜


フック:TMC100各サイズ
スレッド:ダークブラウン
アブドメン:フェザイントテイル
ソラックス:フェザイントテイル
ウイング:メダリオンシートやシマザキウイングやエアロドライウイングやヴェインファイバーなど
インジケーター:エアロドライウイングなど


今回は16番。

コレ先週白鳥見に行ったとき見かけたカワゲラ。2月なのに16番くらいのサイズだった。
温暖化なのかな。通常春先見かけるのは18番とか20番とか22番とかのサイズなのに。
まあオナシカワゲラ科ってのがあるくらいだから色んなオナシがいるんでしょうけど、今年は超暖冬だったから解禁当初からこのくらいのサイズが効きそうだなと。



アブドメンからソラックスまでボディぜんぶフェザントテイルを3本から4本くらい巻きつけてからの
ハイビズドライウイング。
アブドメンが長い虫なので、なるべくアイに近い方に取り付けた。

いつもはメダリオンシート(左)だけど、今回Fuzzy Wing(HIRANOTSURIGUで購入)にしてみよう。



左のメダリオンシートの方がバリッと硬めで、Fuzzy Wingの方が薄くて柔らかい。


写真では見づらいが、ウィングは2本切り出して固定。つまり4枚翅を表現してみた。

インジケーターの後ろでもウイングひと巻きしてまとめる。

ハックルレス。これが素体。

ここにウイングがつくのだ。

素体の右は18番で巻いたやつだけど、インジケーターがやや後ろ気味なのでボツにした。

ツーループユニットハックルを作る。

平日仕込んでおいた

タールノットのループ

セットして

教科書で確認
FlyFisherの2006年9月号

アマゾンでは在庫なしのようだ。
どうしても欲しい人は版元(つり人社)に聞いてみるか
あるいはバックナンバー売ってるプロショップ探すと良いでしょう。


これだ。

合わせてこのDVDがあると
なおよし。

脚って水中から見ると透過してたりするかなと淡色でファイバー細めのヒーバートをチョイス。ああこれはそろそろ補充が必要だな。

18番をチョイスしたつもりだったのに

ハックルをセットして

巻き終えたハックルはまち針で固定して
もう一つのループをセットして瞬間接着剤で締め上げる
ツーループユニットハックルのことをご存知ない方は
何を言っているのか分からないと思いますが。

こういうパラシュートのようなユニットができるわけです。
2つのモノフィラのループを使って作るので
ツーループユニットハックル。さすが島崎憲司郎さん。これは天才の発想だ。

これをさっきの素体にセットするわけです。


セットした。

はい!もうできた!オナシカワゲラフライのアンダーパラシュートが!

オナシのアンパラ。

本ベタのオナシカワゲラパラシュートと並べてみた。
写真暗い。


さっそく浮かせてみた。
しかしながら
ユニットハックルの高さがあるためにアブドメンが沈んでしまって、やや「ツルシ」気味に。Fuzzy Wingは薄くて柔らかくて、着水した感じよいな。溺れた虫ってこんなだろ。




下から見たところ。本ベタの方がいい浮き方してるかな。


液体フロータントに入れて改めて浮かせてみた。
4枚ある翅がくっついってしまってる(これはコレでカワゲラっぽいかもだが)。
ユニットハックルはインジケーターのすぐ後ろに装着すればいいのかもしれない。


上から見た感じはいんだけど、アブドメンだけが沈んでる。
まあこれかこれで使い道あるかもしれないし。
溺れ死んだ虫の表現としてね。

時間作ってもうちょっとツーループユニットハックル作ろう。

作り直したらまた追記するけどひとまず。


追記200216 
このハックルユニットをもっと薄く仕上げる方法が見つかった!
コレを見てくれー(見てくれー見てくれー)。





フライ回収棒研究所

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