【釣り】マシュマロホッパーとりあえずの総括とマシュマロクリケットの新バージョン【タイイング】

2018/08/15

フライタイイング 情報

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マシュマロホッパーが炸裂した先日の釣行。
今年はヒゲナガの釣りもモンカゲの釣りも大外しでしたので、バッタフライには期待していたんです。大きなフライで大きな魚を釣るっての。
この秋の目標だったですが、さらりと達成してしまいました。

バッタ(というかバッタフライ)がきっと来ると思ってフライ巻いて準備してその通りになって…
ああ素晴らしきかなフライフィッシング〜!

さらに質を高めていこうと、クリケット(コオロギ)フライに磨きをかけていましたよ。

直翅目(バッタ目)が魚に効くわけは

秋にかけて、大型フライがよく効くって言いますよね。実際効きますけども。
「8番くらいのエルクヘアカディスが効く」「10番くらいのライツロイヤルが効いた」
とか聞きますよね。
「ち・が・う・だ・ろー!ちがうだろー!」(ちょっと古い)

でかいドライフライが効く理由があるはずなんですよ。それに春頃みんなあんなにアカマダラダエラブタマダラだガガンボだってあんなにマッチザハッチしてたじゃ無いですか。
秋だってマッチ・ザ・ハッチですよ(正確に言うとハッチじゃないんだけど)。絶対バッタ食ってんだから。
バッタ食ってるから上記のフライが効くわけで。
そう考える方がフライフィッシング的ですごく面白いでしょ!(個人の意見です)

wikiの「ハリガネムシ」に詳しいですが

水生昆虫のうち、カゲロウユスリカトビケラなどの昆虫が羽化して陸に飛び、カマキリカマドウマなどの陸上生物に捕食されると寄生し、2 - 3か月の間に腹の中で成長する[2]。まれに何らかの要因でシストもしくは幼生のまま水辺近くの草のに排出され、それを草ごと摂取したバッタやコオロギなどの草食性昆虫に偶発的に寄生することもある。また、寄生された昆虫は生殖機能を失う。成虫になったハリガネムシは宿主にある種のタンパク質を注入し、宿主を操作して水に飛び込ませ、宿主のから脱出する[3]、流れの緩やかななどの水中で自由生活し、交尾産卵を行う。

なわけで、
寄生虫であるハリガネムシが河川に飛び込ませた宿主であるカマドウマキリギリス類は、イワナヤマメアマゴなど、渓流に住む河川性サケ科魚類の貴重なエネルギー源となっている[6]神戸大学大学院理学研究科准教授の佐藤拓哉らによる調査結果では、渓流のサケ科の魚が年間に得る総エネルギー量の約6割を、秋の3か月程度に川に飛び込む寄生されたカマドウマで占めている[7][8][9]。カマドウマなど陸の虫が川の中に入ってくることで、川の水生昆虫はあまり食べられなくなり、水生昆虫類の餌である藻の現存量が減り、落ち葉の分解速度が促進される[6][5]。カマドウマを飛び込ませないようにすると魚は水生昆虫を食べるようになり、その結果藻が増え、落ち葉の分解が遅れ、生態系が変わってしまった[5][10]。佐藤らは、ハリガネムシのような寄生虫が森林と河川の生態系に影響をおよぼしていることを、世界で初めて実証した[8][5]

なんですわ。wikiより引用。

こうしたエビデンス(科学的根拠)があるので、川によっちゃあバッタフライが効くだろうと思ってはいました。
しかし、盆前から効くとは。そして、尺ヤマメがいきなり釣れてしまうとは!
これもう間違い無いですよね。
秋は、バッタだ! (盆過ぎから秋ってことで)

 先日の尺ヤマメプレイバック

ほんのり錆びてきた秋ヤマメ。
イルカのようにヘッドアンドテイルですよ。川のライオンですよ。

ガブーっと一飲みですよ。
つまり、効くんですよ。バッタ。っていうかマシュマロホッパー。

【釣り】マシュマロホッパーとマシュマロクリケット巻いてみた【タイイング】

マシュマロフライが効く理由

これは島崎憲司郎さんもおっしゃってますけど(詳しくはフライの雑誌98号島崎ワールド13を参照)

  • 虫と同じくらいの比重
  • 柔らかいボディ
  • 魚がくわえた時に魚の歯にひっかかりやすい
  • 大型フライなのに割と投げやすい

ってのは確実にありますね。
ホッパーフライでいうと
  • フォームよりもマシュマロファイバーの方が魚の口に弾かれにくい(柔らかいので)
  • フォームのバッタよりもフックの番手を下げられる

って感じですかね。

実際の虫見て新たな学びを

これはキリギリス類の終齢幼虫。結構肉食強かったりしますからね。ってことはハリガネムシの寄生率が高いんでしょうね。

B面(腹側)は結構淡い色調。マシュマロファイバーでいうと「タン」か!?

コオロギはどうなんだ


玄関に死んでた。コオロギの終齢幼虫。
ツヅレサセコオロギかな。よく庭で鳴いているので。


背面(A面)はダークブラウン。濃褐色。
しかしですよ

!?
B面(腹面)は、これ、シナモンですよね!
前巻いたクリケットは黒一色だったもんで。これなかったことにしないと。
たしかフライの雑誌社さんのツイートでマシュマロファイバーの2色使い見かけたような。島崎ファンには当たり前のテクなのでしょう。やってみようっと。

じゃあクリケットフライの新バージョンを

レッツ・エンジョイ・タイイング〜。

左がTMC100(上から10番と12番)で右がTMC921(上から10番と12番)。
やはりベストはTMC921の10番な気がします。

っていってもTMC921の10番と12番ってもう廃盤だったかな。
そしたらTMC226BLの同じ番手が使えそうだなと思ってます(なかなか売ってない!)。


マシュマロファイバーのブラック3本シナモン2本を束ねてボディに。

わかってますよの TMC921の10番。

妻も巻き始めました。普通のバッタから。

ボディセットしてーの

コーチマンダイドのグリズリーハックルで脚を作ります。
この結ぶのが難しくて、一箇所だけ結んで、先の方は熱したピンセットで曲げています。

はい!もうできた!マシュマロクリケット!
ボディのA面はもうちょい茶色っぽい方がいいんだけどな。

下から見るとこれは再現してるっぽい!コオロギを!


脚はいつも難しい。
はい!もうできた!マシュマロクリケット!


おととい釣ったフライとクリケットを比較。


緑のバッタも行ってみよう


はい!もうできた!マシュマロホッパー(緑)。
B面(腹側)は「タン」。

アブドメンが曲がってますけど。正中線を整えるのが難しい…

釣れないこともないだろう

ですよね。

今日巻いた下2本と、おととい実績出したフライを見比べます。

ホッパーのウイングはこれ

EZO DEER(エゾシカ)のナチュラル。

妻のバッタは


脚が長すぎたかも。

ハリガネムシ寄生率の高いハラビロカマキリ写真集

かつてカマキリに対してのヤマメのロケットライズがあった場所があったそうです。
ハラビロカマキリといえば高いハリガネムシ寄生率みたいですよね。
それにしてもカマキリは今の分類だと直翅目じゃなくって独立した目として扱われるんですね!
脚だけマーブル

全身緑

全身マーブル。
うちの庭にはいまハラビロカマキリ幼虫が少なくとも4個体確認されています。


※追記180815
先日の釣りで木っ端ヤマメに終わった副会長が同じ川へリベンジ。
9寸1匹尺2匹のヤマメと大暴れ。やはりホッパーフライ(しかし非マシュマロ)。
効くんだな。やはり。秋は直翅目フライだ。


フライ回収棒研究所

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