ここ3年くらいはめっきり魚が減っちゃって、前ほどきちんと放流していないのか(あるいは放流施策を鮎の方に大きくシフトしちゃったのかも)、魚の反応もほんと少なくなってしまってどうも足が遠のいているんですが。
2006~2010くらいまではわりといい思いがあるんですよね。
あ、それでいろいろあったっていうのは、
イブニング待ちをしていたら対岸の林道あたりからビールの空き缶が飛んできたりですね、
護岸ぶっつけのプールで粘っていたら護岸の上の畑から土の塊がボチャボチャと落ちてきたりですね(トラクターが稼働していたがまさか)、
釣りの年券(新潟は腕章タイプ)つけずに釣りしてたら通報されて警官に職質されたりとかですね、
まあほんといろいろあったんですが、今回お話するのは上流から流れてきた黒い影についてです。ある意味怖い話です。
上流から流れてきた黒い影の正体
深みのある流水の遅いポイントにいつも良い型の魚(多分イワナかな)が付いていて、でもここ向かい風が吹いていることが多いためフライを投げにくく、魚が反応しても突くだけって感じで、しかも2回出てそのまま沈黙しちゃうってところで。
今日こそ釣ってやるぞとフライローテーションしながら粘ってたんですね。そうそう、ちょうど上にあげた写真のポイントですよ。
※追記160130 よく見たらそのポイント、写真よりさらに150メートルくらい上流のポイントでした。
ふと上流に目をやったら、なにか黒い影が流れてきてるのに気づいたんですね。
でかい影で、ちょうど人と同じくらいの大きさなんです。最初は畑のマルチシート(黒)が流れてきてるのかなと思ったんです。しかしなにかそうではないぞと。マルチシートのようにモヤモヤしたものではなく、もっとはっきり、
人のような形をしてるようだぞと。
っていうか人じゃないか? 溺死体? どんどん近づいてくるぞ。なんだなんだ。なんか動いているような気もするぞ。くるぞくるぞくるぞ
ザパーン、むくり。
立ち上がったのはふつうに人でした。あまちゃんがつけるような大きな水中眼鏡を外した黒い影は白髪に白いひげ。全身ウェットスーツのおじいさんでした。
そのおじいさんは私にこう言いました。
「さくらいる?」
へ? さくらってなんだ? さくらさくらさくら
サクラマス!
このジジイ、よくみたら手にヤス持ってる!
密猟者じゃねーかこのジジイ!
「見つかったら教えて♪」
そういってジジイはまた水中に滑り込み下流へと消えて行きました。
追記170101
写真の整理してたら見つかりました。
中央の黒いものがヤス持った密漁ジジイです。
こういうジジイがいるから、地域住民がナーバスになるんじゃないでしょうかね。
ちなみに写真の左側、深くて流れがゆるい箇所&茂みが被ってる。
そういや、そういうところにサクラマスはつくんだって密漁じいさんは言っていました。なるほどね。
ストマックポンプ080601
黒い影とは関係ないですが、この川の2008年6月1日のストマックポンプの中身です。
この日、ヤマメ7イワナ3。そのうち8匹がライズを取るという、この川にしてはなかなかいい釣りだったんですよ。8寸越えも6匹くらいでしたしね。
エルモンニンフとカディスラーバなのか芋虫なのか。あと下の大きいのはなんだろう。
芋虫とエルモンヒラタカゲロウニンフ
カディスピューパとエルモンのシャック
カワゲラなのかテレストリアルなのか
大型のハネカクシ。
羽を折りたたむ一部始終を観察して
アカマダラのまとまったハッチがダラダラ続いてたりして。
石裏の巻き返しには結構な数が浮いてましたね。
赤茶のマダラカゲロウ系ニンフ
とにかくまとまった量の混成ハッチ。
お腹ポッテリヤマメ
ライズをいただきヤマメ
このポイントで
こういう混成ハッチならアダムスパラで十分対応できたり
いい体高です
どでんと9寸ヤマメ
体高がすごい。顔が小さい。
よく引いた泣き尺イワナ。
というわけで黒い影とは関係ないいい釣りの思い出でした。
何が言いたいかっていうと
この5年くらいで釣れなくなった川が増えてきたのかなと。
釣り人も減ったが魚も減ったというか。
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