【釣り】今読みたいフライフィッシング関連書籍(ムック本含む)

2021/01/09

フライフィッシング

t f B! P L

一都三県に緊急事態宣言が出てしまった。東京の陽性率からすると感染拡大はしばらく落ち着かないのかもしれない。フライマンはステイホームでタイイングでもしてれば良いので非フライマンよりもいくらかマシなのかもしれない。

タイイングばっかりしててもアレなので、この時期だからこそステイホームで読みたいフライ一新具関連本を紹介しよう。って集めてみたら、だいたい1995年から2005年の10年間発刊のものが多かったのに気づいた。改めて。


出版物が一番多かった時代なのかな。 とすると最近フライ始めた人は手にしたことがないものもあるのかも。といってもこのブログの読者の方はみんな持ってるか…。

 ちなみにムック本ってのは雑誌みたいに広告が入っている書籍のこと。マガジン+ブックでムック。

ちなみに今日の新潟市中央区、国道でもこんな感じ。のろのろ運転。

新潟市中央区の一部の歩道にも除雪機入った。けっこう珍しいような。


釣り場探し編


山と渓谷社の釣り場ガイド

山と渓谷社の釣り場ガイドシリーズはもう新刊では手に入らなくなっているのかもしれない。結構これみて釣り場散策した。正直微妙な川もあったが、地図に入渓点やゴルジュの記載もあってなかなか重宝している。程よくそっけないところも好感が持てる。

シリーズ3つめの福島・会津編の発行は1999年2月。20年以上前の情報なので、あくまで「参考」。行くきっかけとしての情報。このシリーズけっこう参考にして探釣した。おすすめ。
今はもう中古市場にしかないのかな。Amazonで買えるうちに買っといたほうがいいかもしれない。現行本としては別の会社だけども、つり人社の「いい川シリーズ」になるのかな。こっちはKindle版もある。ただたしか掲載河川の数は山と渓谷社よりも少なめだったような。




新 新潟の渓流と釣り

新潟で渓流のフライフィッシングをするなら必携の書籍。地元新聞社発行。
エリアによってライターがバラバラ。読み物として味があるのは県北の渓流のところ。
いくつかぽっかり抜け落ちているエリア、川がある。意図的に紹介しなかったって川もあるのだろう。
2003年6月発行。
読み物としては「新」じゃない古いほうが優れている(特に県北)。ポエム的。
古いほうは1993年3月発行。

どちらもまだAmazonで購入可能。

他に渓流の釣り場ガイドというと「僕たちの渓流フィールド」も紹介しようと思ったけど、かなり詳細な紹介となっていて、川の現状とそぐわないところも多くなっているかも。



ヤマメ&イワナの日本100名川

地球丸発行の釣り場ガイド。手元にあったらか一応載せるが、日本全国を2冊で紹介しているので掲載河川は少なめ。後出しなのにこれはいただけない。広く浅くって感じかな。あと甲信越が西日本編に入っているもの違和感ある。
割と最近の書籍だなと思っていたけど2007年か。



ここで一匹 フライフィッシング釣り場ポイントガイド

これは釣り場ガイドではないが、渓流のどのへんから魚が出たのかを記した書籍。変わった本だけど知ってるポイントも出てた。フライフィッシングするまで渓流で釣りしたことなかった私としてはけっこう参考になった。ちなみに知ってるポイントはほぼこの時とは姿を変えてしまっている。30年の年月はそういうものなのだろう。
それよか表紙のこの魚。ヤマメでもイワナでもなく、しいていうならグレイリングだろうか?
1990年5月発行。今回紹介する書籍の中ではわりと古い方になる。
ちなみにいうと日本でリバーランズスルーイットの劇場公開は1992年9月。
なので日本でフライフィッシングブームが起こる前に発刊されたってことか。




水生昆虫関連

水生昆虫アルバム

新しい古典。これがなければ始まらない。
水生昆虫の羽化形態とBFコード。いまではフライマンなら誰でも知ってることだけど、それを釣り人である島崎憲司郎さんがフライマン向けに書いた水生昆虫の書籍というのがポイント。
当時はデジカメなんてないから全てフィルムカメラの撮影。フィルム特有のものである画像の粒状感に注目するともう一粒美味しく味わえるかも。
販促ポスターはオオマダラカゲロウのハッチの分解写真。これどこでもらったんだったっけなあ。
1997年発行。俺が新潟に戻ってきてフィールドデビューした年だ。
出てすぐ買わなかったし、買ってすぐはまだよく理解できないところもあったけど、BFコードは教科書に載せてもいい情報だ。それはなんの教科の教科書になるんだ?
ハードカバー買った後、アグリーニンフの巻き方が知りたくて結局2版目両方購入した。

アグリーニンフの巻き方を知りたいだけならザ・シマザキ・イノベーションvol.3買うのもあり。



水生昆虫ファイルシリーズ


こっちはより図鑑的なシリーズ。メイフライだと種ごとにニンフ、ダン、スピナーと各形態の写真が同じフォーマットで掲載されている。この判型はおそらく釣りの現場にも持っていけるハンディサイズってことなのかな。
2002年2月発行。
これもAmazonでは買えるものの中古品のみで、しかも結構高騰してきているので、お求め安かったらまとめ買いがおすすめって感じだろうか。



水生昆虫小宇宙I&II

小宇宙と書いて「コスモ」と呼ばない系の書籍。掲載している虫は絞り込んであるが、エキスパートによる参考フライも掲載されている。個人的に超参考になったのがオオクママダラカゲロウのニンフの体色が4系統あるってところ(黒褐色、赤褐色でそれぞれ正中線のあるなし)。ここはとくにフライに反映してはいないけど。
2000年2月発行。釣り人向けに書かれた水生昆虫の本がこれから新規に発刊されるとは思えないのであるうち買っておいたほうがいいかも。




サイトフィッシングの戦術

忍野というフィールドに特化してハッチと有効なフライをみっちりと解説する書籍。
DDっていうのはDrawned dunのことなんだってことをこの連載で知った。
しかし見てよこのフライフィッシング関連書籍の数の多さを。時代だね〜。
2000年5月発行。フライフィッシング書籍黄金期も後半に入ってきた頃になるのか。
忍野に行く人でなくとも手に入れるべき書籍。Amazonでは新品がなくなったけど、中古品が定価より安価に手に入る。




フライパターン参考書など


Favorite fly tackle


Vol.1 The Best VESTS エキスパートの使ってるベストとその中身を紹介。
Vol.2 The Best Rods & Reels エキスパートの使ってるロッドとリールの紹介。
Vol.3 The Best FlyBoxes & Patterns エキスパートの使ってるフライボックスとその中身。

Vol.3の方はフライの雑誌の人気コーナー「隣人のフライボックス」の拡大版って感じ。


情報としてはもう古いものとなってしまっているけども、こういう書籍また出ないかなあ。最新バージョンで。10年おきくらいに出してほしい。こういう網羅性、一覧性はやっぱり紙メディアが向いている。

2000年4月発行。もう出ないだろうなこういう書籍は。
Amazonの中古だとVol.3だけが高騰している(昨日の段階で1万円超えてた)。安価で手に入るなら早めにゲットした方が良さそう。

 


シーズナブルフライパターン

解禁・春編、初夏編、盛夏・秋編の3部構成。
岩井渓一郎氏、佐藤成史氏、杉坂隆久氏が季節のおすすめパターンを紹介している。
スティミュレイターやライツロイヤルなどのパターンが掲載。
タイイングの手順も乗ってるので初心者にもおすすめ。
3冊とも巻頭にその季節の釣りの特徴を佐藤成史氏が解説している文章がついてる。
2000年2月発行。
Amazonでの中古価格はバラバラみたい。安価ならまとめ買いしてもいいかも。



トラウトフライズシリーズ

シリーズで5冊。こういう出し方ができるほどこの時期はフライフィッシング関連書籍が多かったし、実際売れていたんだろう。このなかだとテレストリアル編が一番役立った感あり。

フライタイイングブック70

スタンダードからバリエーションまでを完全網羅。マテリアル&ツールの使い方、タイイングの基礎的なことまで書いてある。
タイイングの手順が書いてある。こういうのはタイイング動画の方が主流になっていくんだろうな。出版よりも動画の方がコスト低いし。
辰巳出版のタツミつりシリーズ。だったのだ。
平成12年ということは2000年5月発行。
タツミつりシリーズからもフライパターン書籍3つ出ていた。


ライズフィッシング・アンド・フライズ

ライズを釣るためのフライパターン集。この虫が出てるからこの虫を模したフライを、つまりアカマダラが出てるからアカマダラDDを結んで…。っていう「サイトフィッシングの戦術」とは違うアプローチ。コカゲロウ用のパターンでもサイズと水面の絡みが同じならば釣れてしまう。この書籍からは汎用性と柔軟性を学ぶことができる。
2003年3月発行。フライフィッシング書籍黄金期の後半って時期かな。


ニンフフィッシング・タクティクス

ニンフだけで1冊まとめた書籍は少ないので、ニンフを深く学びたい人向け。
パターン、釣り方、タックルなどニンフフィッシングを網羅している。
ゴールドリブドへアズイヤー、最近全然巻いてないな。

1997年8月発行。



海フライの本


パターン集といえば海のフライも!ということで海フライの書籍。
パタゴニアのカタログ見てると南国の遠浅の海(シャローでフラットていうのかな)で釣りしてるけど、日本でフラットってクロダイ釣りとかなのかな。ブームなんですよね。
どんくらい遠投する必要あるのかな。シングルハンドのロッドだと8番か9番?
海フライの本 始めての海のフライフィッシング。2006年発行。

海フライの本2 2007年11月発行。
海フライの本3 2018年3月発行。



読み物編

フライフィッシング教書

私のバイブル。そして原点。すべてはここから始まった。
まあみんな持ってると思うけど。
さっき改めてパラパラと見返してみたんだけど、今でも通用するところかなりある。試験管ブラシのところとか。
1979年2月初版。
「この本が、あんまり売れないように祈ろう!!」
なんてとんがった書籍なんだ。
同じ作者のバックパッキング教書のなかにも
フライフィッシング教書の広告があり、フライフィッシングに割かれた2ページがある。
貴族の嗜みから出たフライフィッシングがアメリカでスポーツフィッシングになってバックパッキングっていう禅とかヒッピーとかとつながったカルチャーとも繋がっていく。

1990年のアウトドアブームにはまだバックパッキングと繋がった匂いみたいのがあった気がするんだけど、いまのソロキャンプのブームには全くその辺り感じない。だからどうだって話でもないんだけど、若い人にもやってほしいなあフライフィッシング。

ゲームメーカーが「冒険」って言葉を使ってるけど、本当の冒険がフライフィッシングにはあるもんね。今年はイワナ釣り場をいくつか開拓してみるんだ。
バックパッキング教書の初版は1982年6月。










Fishing Trip to Scotland

スコットランドで鱒を釣る。
サインは去年のFLY FISHING EXPO 2020 下田郷でいただいたもの。
勢いでスコットランドに来てしまったけど、ほんとに釣れるんかいな。というドキドキ感。そして感動。これもまた冒険の書なのだ。

2006年12月発行。フライフィッシング関連本黄金期の末期に出たムック本。




トラウト・バム

アメリカの釣りバカ日誌。
俺たちは釣りのことしか頭に無いんだ。
みんな一緒で、みんな違う。
また読み直してみようかな。
2007年4月初版。フライフィッシング出版物黄金期の末期。
ギーラック氏の書籍はまだあるようなので翻訳物が出てこないだろうか。




フライロッドを片手に雑誌をつくった

フライの雑誌初代編集長で発行人である中沢氏追悼本。
~『FFJ』と『フライの雑誌』を創った編集者、中沢孝さんについての本です。彼と釣りをした人、その仕事ぶりにふれた人、27人が綴っています。フライフィッシャーマンとして、また編集者として希有だった中沢さんの人となりや仕事ぶりが描かれています。中沢さんが活躍した1980年代からの日本のフライフィッシングの発展期の逸話などもたっぷりつまっています。全編、書き下ろし語り下ろしの304ページ。読み応えアリ!です。~
2005年7月発行。


そして川は流れつづけるI

フライロッドを片手に雑誌をつくったと合わせて読みたい。
季刊「フライの雑誌」創刊号から第5号(1987‐1988)に掲載のエッセイと釣行記
2002年6月発行。

版元にもう在庫無くなったのだろうか。高騰する前に手に入れておいた方がいい一冊。また読み返そう。





フライ回収棒研究所

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