【釣り】原点に戻ってバックファイヤーダン・アカマダラカゲロウを巻く【タイイング】

2021/02/04

フライタイイング

t f B! P L

 こないだスタックサリー巻いて、それからクリップルダンを巻いて。ってことはそろそろこれからもりもりとメイフライパターンの量産に入らなくてはならない時期なわけだが、メイフライパターンって言ってもどこから手をつければ良いのか。

そうだ。自分の中の原点であるバックファイヤーダンを巻いていこうじゃないの。


 フライフィッシング始めたのは1996年に渋谷のサンスイでタックル揃えたとき。その翌年に東京から新潟に戻ってきて本格渓流デビューしたのだ。

サンスイで揃えたときに出てたフライの雑誌は34号「夏の釣り」だったが、ついでにバックナンバーで買ったのが33号「コカゲロウの釣りはなぜ面白いか」だった。

特集はエキスパートのパターン集だった。ノーハックルダンに混じってシマザキATウイングを使ったダンパターンもあった。その頃はATウィングからフライウィングIIに切り替わるあたりだったのかもしれない。

じゃあ巻いていきましょう。まずはアカマダラカゲロウから。


バックファイヤーダン・アカマダラカゲロウ

これね。
現代は色々なウイング材がある豊かな時代だ。選択肢の豊富さは豊かさだ。
ヴェインファイバーでもいいしフライウイングIIでもIIIでもIVでもいいしシマザキATダンもまだ探せば手に入れることはできるだろう。(もしかするとフライウイングIIが一番入手しにくいのかも)。


作例はTMC100かTMC531の16番か18番だったが、今回はTMC112Yの17番。ショートシャンクだから18番相当って感じだろうか。
このパターンの場合、ウィングは1サイズ小さめが基本だ。正三角形に加工してもよい。
そうそう、DVDシマザキイノベーションの方だとこの正三角形で作ってた!



整形したので細めのモノフィラのループをはさんで
から
指に滑り止めのドライシェイクつけてぎゅーって引っ張る。
ドーベルマンの耳のように。
ストーンフライのウイングはハッピーターンみたいな形状してるが、メイフライのウイングは根元の方が膨らんでいて先が尖っている。

フックのアイ側だけ下巻き。スレッドでループを作る。ダビングループっていうのかな。
よじって1本の紐状にしておいて
と言うかその辺の説明はDVDにありますんで。
ウイングをセットする。モノフィラをスレッドで押さえ込んで仮止めしたら、


スレッド捻って紐状にしたやつで後ろからアイ側にウイングを押さえ込む。スレッドで止める。

紐を後ろの方に引っ張ってまたスレッドで止める。けっこう強く止める。
テイル材。レモンウッドダックとかマラードとかを4本くらい。いや、魚かけるとテール切れてしまうのでもうちょっとつけてもいいかもしれない。しかしテールなくても釣れたりするのも事実。
テイルは通常のダンの30%短く。
それでダビング。
オリジナル通りのシルクダブ ラスティーブラウンで巻いたけど、いまならストレッチボディのチョコブラウンあたりかも。
インジケーターをつける。今風にハイビズドライウイングをつけた。アイ側からスレッドで巻き留めていく。

ところでみた感じソラックス下のダビング材がダブついているがこれはダメな例。
鋏を入れてカットしてしまおう。
カットした。インジケーターもカットした。ウイングの長さの70%あたりが基本(説明書通り!)。
はい!もうできた!バックファイヤーダンのアカマダラカゲロウが!
朝巻いて夜巻いて。平日は1日2本。
BFDの初出はどこだったんだろう。これがFisyTalk。
2000年の正月休みにプリントアウトしてたっぽい。30歳の時だ。
記事の初出は1998年だったのかなあ。
このシュッとしたボディ見て。あとウイングの先の方のボサボサ加減。
これこそがオリジナルのバックファイヤーダンなのだ。
30%短めが基本だ。
テイルもだ。
ボディのメリハリは自然なテーパーで。
インジケーターが短すぎるとキャスティング時に回転してしまう。このインジケーターは僕らの目印でもあるが、スピンセイバーでもあるのだ。


バックファイヤーダン・コカゲロウ・マダラカゲロウ


じゃあコカゲロウ・マダラカゲロウも巻いていきますか。


モノフィラが太かったので苦労しているの図。
シルクダブのキャメルってこげ茶だったっけ?たしか。間違いないはず。この色がけっこう好きで、廃盤前に買い直したのがこれだったはず。
インジケーターつけて
はい!もうできた!コカゲロウ・マダラカゲロウが!
ウイングの色もボディの色ももっとバリエーション巻かないとだよ。
ボディの末端はもっとシュッとしないとダメだな。
ってことで我が家はしばらくバックファイヤーダン祭りが続く見込み。

バックファイヤーダン・アカマダラカゲロウの釣り

新潟でバックファイヤーダン・アカマダラカゲロウで魚かけたことない気がする。20数年前、GWころの福島遠征でばっちり効果出た。自分の中のマッチザハッチの扉が開かれたのがその辺の釣りだった。原点の釣りの一つがそれだったと言える。
そのときはアカマダラ、エラブタっぽいオリーブのフライでパタパタとライズが取れた。「ほんとに効くんだね!(当たり前)」。

ただ新潟の下越地方に限って言うと、GWにオオクマがまとまってでて、そこからマダラカゲロウやらカディスやら集中的にハッチがあって、大抵複合ハッチ。フライ選択がそれほどシビアでない状況が多いかな。むしろ雪代明けの魚野川水系あたりの方が使える状況が多いかも。

アカマダラ3本くらい巻いたらコカゲロウパターンを複数のサイズと色で用意していこう。


フライ回収棒研究所

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