【釣り】フライ回収棒を作ってみよう

2021/11/27

フライフィッシング

t f B! P L

 フライ回収棒とは木に引っかかってしまったフライを回収するための棒である。

 こちらで売ってます。
フライ回収棒研究所

フライ回収棒は必要だ

実際はフライの引っかかってる枝を手元に引き寄せるためのもの。後もうちょっとで手が届くのにって状況は少なくはない。

現場だとティップの先端を引っかかったフライに近づけてブルンブルンと振れば大抵取れてしまうものだが、しかしそれでも取れないケースはままある。バンブーロッドだとティップでブルンブルンで折ってしまったなんて話はそこそこ聞く話。

やはりフライ回収棒は必要だ。特にバンブーロッドの方!


巻くのに時間のかかるフライ(例えばべんじょアブとかマシュマロクイーンとか…)とか絶対に無くしたくない。あと同じフライなのにさっきまで使っててロストしてしまったフライの方がなんかよく釣れた!なんていうこともある(ハックルやウィングの長さの微妙なバランスの違いなのか?)。

無くしていいフライなんてのは1本もないのだ。僕らは持続可能な釣りをするんだ!

やはり、フライ回収棒は必要なものなのだ。


フライ回収棒はタラの芽採集棒でもある


タラの芽。
大抵人の手に届くところは軒並み採られているものだが

フライ回収棒があれば

ちょっと高いところにあるタラの芽を簡単に採ることができる。

さらに取れた!
タラノメの構造はちょうどいいところでポキっと取れやすくなっているので簡単に採れる。彼らはまるで天ぷらにされるために進化してきたかのようだな。


買ってください。


フライ回収棒製造を副業にするという思考実験

昨今の副業ブーム、フライ回収棒製造・販売で小遣い稼ぎを考えてみた。

私はこのツールはもはや釣りになくてはならないものとなっているが、競合製品が少ない現状を考えると、需要はそれほど多くないのだろう。ぶっちゃけいうと100本くらい売ってハッチのリールが買いたかったのだが…(←やたらと生々しい発言だな)。

大量生産には専用の道具が必要だし、その道具他に使い道が考えにくかった。この辺は後述するが、ちょっと慎重にならざるを得なかった。

メルカリで売る以外にオンラインストアをで売ることもあるだろう。BASEとかストアーズとか使えばカード決済で買ってもらえたりするかもだけど、集客のためにネット広告を出したりとかしなくちゃいけなくなるかもしれない。さらにはパテント申請したりとかも!?考えるほどにめんどくさい。

そして実際作ってみたけどできたもののクォリティはDIYの域を出なかった。ちょこちょこ作ってメルカリとかで売ってみるかもしれないけれど、大掛かりにやってもなあ。ってことでフライフィッシングに対しての貢献としてここまでの知見を放出することにした。これが日本のフライフィッシングのさらなる発展につながりますように。


フライ回収棒の構造

伸縮する棒の先にフックがついているという単純な構造だ。伸縮棒はかつて国内でも作っていたそうだ。車のアンテナもだいたいこんなだったもんね。今は大部分が中国で作られているのかな。スマホの自撮り棒なんかもこういう伸縮棒の仲間である。

つまり、伸縮棒の先端をフックに付け替えればフライ回収棒が出来上がるというわけだ。





ま、それはそうとして買ってください。


フライ回収棒のフック

適当な太さのステンレスの棒、大きめの万力、そして棒がすっぽり入る中空の金属パイプがあれば曲げることができる。

が、ぶっちゃけいうとS字フック

これを真っ二つにすればよい。ホームセンターにも百均でも売っているやつ。ステンレス製がいい。そしてできれば普通のS字よりも直線部分が長いのがいい。


真っ二つにするにはグラインダーを使う。

私は卓上グラインダー(ベンチグラインダー)を持ってる人に切ってもらった。切るって言ってもグラインダーは「研削」だ。削りながら切断する。


ディスクグラインダー(手持ち)の場合はグラインダースタンドっていうのが3,000円台からあるのでこれを利用すればいいのかな。

ディスクグラインダーはホームセンターなどでレンタルできるだろう。所有するかどうかもちょっと考えた。ブロックとかレンガとかも切れるみたいじゃない?しかし今のところほかに切る予定ないしなあ。レンタルになるのかなあ。


ま、それはそうとして買ってください。



フライ回収棒のベース棒(伸縮棒)


左が回収棒「オリジン」。ベルモント社の「鮎リターン」「ルアーリターン」の魔改造品。
右が最近作った量産型回収棒のプロトタイプ。
当たり前だが仕舞い寸法は元のベース棒に依存する。



ずらり揃えたベース棒。
左上から順に
  • 視力指示棒
  • 指示棒7段階伸縮
  • デンサン ポケットフィッシャー
  • 伸縮ポール 手旗棒(あんまり軽量なんでアルミ製かと思ったらステンレス製だった)

ま、それはそうとして買ってください。



全てAmazonで購入した。

伸ばしたところ。
デンサン ポケットフィッシャーは2メートルとかなり伸びるがそこそこ高値。ステンレスだからそこそこ重くて170グラム。数字見てもよくわからないと思うが、ちょっとずっしりくる。右の手旗棒はすごく軽量に感じる。仕舞い寸法がやや嵩張るんだけど、振ってみるとその軽さがよくわかる。

このタイプの指示棒は色々なところから発売されている。おそらくコクヨあたりから出ている指示棒も元は同じものではないだろうか。
22センチくらいで仕舞い寸法としてはコンパクトな方、っていうか割とこのサイズが標準サイズだったり。

下記は10月頃にまとめた資料であるが値段はちょっと変わっているかもしれない。

  • 手旗棒 24-121  ¥394 安価 
  • コクヨ指示棒 22-110 ¥1840
  • オープン工業 16-87  ¥941
  • SAN KENG 指示棒 2本 伸縮自在  21-100 ¥1380
  • TIMESETL 2本 指示棒 23.5-120 ¥1380
  • 視力指示棒 L(185-1190MM) シリョクシジボウ(19-2350-02)【ミドリコーポレーション 18.5-119 ¥1252 かなりスリム
  • ブランド: PureSino 指示棒 ポインター   23.5-120 ¥799 コクヨタイプ
  • MUCHIC® ポインター 指示棒 21-100 ¥1599 カシメが二重タイプ
  • An-self 伸縮旗ポール 2m 27-200  ¥1356
  • デンサン ポケットフィッシャー 2.0m DPF-200 21-200 ¥4433セール価格



参考

  • アユリターン155  19-153  品切れ
  • アユリターン105  15-105  ¥3320
  • 会社の指し棒 22-110 コクヨかな
  • フライ回収棒オリジン 20-143
  • 量産型フライ回収棒   28-126

フライ回収棒オリジン。フライベスト(シムス メッシュベスト)の内ポケットに収まる。
内ポケット(下の横)にも収まる。

量産型フライ回収棒は嵩張るが

サイズ的には
28センチくらいあるから

Patagoniaハイブリッド・パック・ベストの内ポケット(下)にならいいおさまりかたをする。
なぜならこのグリップだ
不要と思われたこのスポンジのようなグリップがあるので安定してポケットに刺せるのだった。今シーズンしばらく使ってみたけど長さもまあまあ良かったし、アルミの不安さもなかった。むしろ軽量なのがよかった。2メートルあっても重ければちょっと…ってなるかもしれない。



ステンレス製なのにこの軽量さはよい。


ま、それはそうとして買ってください。


フックと伸縮棒の接続について


まずはフライ回収棒 量産型の仕上げを見ていこう。

安価な伸縮棒の先端は

ボール。これは旅行代理店の人が棒の先にペナントとかをつけるというのが正しい使い方だ。まさかこの棒で木に引っかかったフライを回収するのに使おうなどとは作った人は想像もしていないに違いない。

そしてこのボールをガスコンロで炙る。熱するとどうなるか。

ペンチで取れる。接着剤でくっつけてあるだけなのだった。

余計な金具も外してしまう。

実はこの伸縮ポールは手持ちのベース棒の中でもっとも径が太い。


それに比べるとフックは細いので、スペーサーでかさ増しをする。
適当な円柱をかますだけだ。
なんなら金属パテとか汎用パテでかさ増ししてもいいと思う。

なぜかというとフライ回収棒で最も弱い箇所が伸縮棒の接続だからだ。
鮎リターンで太い枝をぐいぐい引っ張ってたら抜けてしまったことがあった。

これは
ボンドの多用途硬い素材用でくっつけた。

手につけるなとか、使う時はなるべく早く使い切れとかなかなかうるさいことを言ってきてる。

これを
乾かしといて
はめてみると
ああいい感じだ。
パテは今回いらないようだ。
じゃあ再びのボンド硬いもの用で
接着

乾かしといた。

乾いた。完成だ。

ジャキーン!
この接続部の二重のカシメが強度を増しているのだろう。アルミ製なのに頼もしいのはこれだ。

ってことでなんか簡単に作れそうだろう。
他のベース棒の場合は先端を研削する必要がある。


ま、それはそうとして買ってください。


類似品

最近まで知らなかったがつるや釣具店の「テレピック」がまさにフライ回収棒だ。

現行の鮎リターンは先端金具の形状がすっかり変わってしまったようだ。



テレピックの先端を見るとこれはデンサンのポケットフィッシャーに似ている(旧タイプのあゆりーたんもこのような形状だった)。
ポケットフィッシャーというのはオフィスなどにおいて床下あるいは床上の配線を這わすのに使うツールだ。

ね。
先端はかなり細めだ。
2メートルは強い。
ってことで、ベース棒がたまっているのでまとめて(レンタルのディスクグラインダー使うなどして)フライ回収棒をこのシーズンオフで作成する。ついでにいうとすでにアルミの手旗棒を4本ほど発注してしまっているのでまとめて作ってメルカリで売り捌く所存であります。よかったらどうぞ。



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