【釣り】フライ回収棒専門店を開店して1ヶ月すぎたわけだが【小ネタ】

2022/03/09

フライフィッシング

t f B! P L

ネットショップを開店したのが1月の後半だったので、開店してから1ヶ月ちょいしか経っていないわけだが


 
商業的な先行者はつるや釣具店さんで、「テレピック」というものが先にあった。
がしかし、その裏で、B社に勤めているT氏が自社製品の魔改造で作ったのが「フライ回収棒」の原型だった(その時の名称は不明)。これが2000~2002年あたりのことらしい。

大手釣具屋Jに持ち込んだらしいが「これは売れないかな」と告げられたそうでお蔵入り。
その後試作品はT氏の釣友にわたり、その釣友が私の妻となって私たちの手もとに試作品が揃ったのが2011年をすぎたころ。

2020年ころ私が販売担当で製造はT氏にお願いして小遣い稼ぎを目論んでいたのだがT氏は乗り気でなく、2021年の秋、しょうがねえから自分で棒を作ってみるかとT氏のアドバイスをもとに試作を重ね、2022年1月にネットショップを開店、日本中にフライ回収棒を発信した。
というのがここまでのあらすじ。

フライ回収棒という名称は100%私のネーミングだ。
自撮り棒が流行っている頃につけた。
この記事見ると
2016年2月には既にそう呼んでいたんだね。



1ヶ月でなんでこんなにバリエーションが増えちゃうんだよ。いやあ、要望があったので…つい。
これぞスモールスタートの強みってやつだ。
小回り、効くぅ!

開店にあたって

価格設定がけっこう難しかった。
製造業の原価ってことで検索したら文具メーカーのパイロットが35%でやってるって書いてあったので、これを目安にしようかということにした。あんまり利益率を乗せすぎるのもなんかいやらしいなと思ったのだ。
しかしネットショップBASEは無料で使える代わりに販売手数料6%なのだ。ああ、今思うともうちょっと利益のせておけばよかったな、なんて思っている。

しかしフライ回収棒は軽量なもんで(これが現場で非常に使いやすい)、しかしそれゆえに手に取るとなんかチープ感ありか。これで2000円とか取ることはできんかなあということで、今の価格はまあ妥当かなと思っている。量産型は1300円にしてたけど、これ1500円でよかったよ。今更もういいけど。

棒の原価には工賃も含めているけれどその辺はだいぶこなれてきたので結果利益率は高まったと言えるだろう。

またいつのまにかバリエーション増えちゃってて、在庫管理とか発送とかめんどくささが増えた。販売管理費用が増えてるわけだけど、今のところ価格に反映するつもりはない。

ウクライナ情勢もあまり関係なさそうだ。なにせベースの棒は中国製っぽいし。

一つ加えておくけど、フライ回収棒量産型はかなり安いけどそれはベースの棒が安価だからです。特にへたりやすいとかそういうことはないです。仕舞い寸法はちと長めだけど。細かく見るとプレゼン棒の方がジョイントの精度が高いかも。量産型はものによってジョイントがきつめなものがあるけどPBは比べると比較的なめらかかも。体感的なところだけど。私の愛用してるのは量産型の初期生産型。

フライ回収棒の特徴

棒のジョイント部が二重に「かしめ」てあるのがポイント。
オリジナルのフライ回収棒(B社試作品 通称「オリジン」)はこの「かしめ」がない。
T氏曰く「二重にかしめてあるこっちの方がだいぶ丈夫だ」とのこと。
実は私もオリジンと同等品(鮎リターン)を使ってて壊したことがある。太い枝を引き寄せていたら棒のジョイントが抜けてしまったのだ。この棒の設計上、抜けた棒はもう廃棄しかないんである。
この二重「かしめ」は最大の特徴であり、最大の強みでもある。
業界最強スペックと言っても良さそうだ(要出典)。


フライ回収棒あるある

先端フックはエポキシでガチガチに固めてある。ジョイントが抜けてしまうならまだフックが抜けた方がいいんだけど、かなり丈夫に接着してある。

エポキシ固めるのにはポリプロピレンの容器がちょうど良い。てなもんで
豆腐のケースがちょうどよかった。


ライバルの登場

つい先日、フライ回収棒のライバル品(テレピック以外で)が登場した。
フック回収具ですって。会社の昼休みにスマホで見た。


「アイエエエ!?
カイシュウグ!? カイシュウグナンデ!?
「ヒドイ!
「ゴボボーッ!
フライ回収棒専門店の店主であり、製造者のワイは驚きのあまり容易に失禁し、嘔吐した。 


この気持ちは世界中で私だけしか吐露できない気持ちなので書かせていただいた。

とはいっても、このタイミングで小売店に大量入荷だから、私が試作品を作ってるまさにその時にK社もそういう動きだったんだろう。なんというシンクロニシティ。

このことは強調しておきたい。どっちがパクったとかそういうわけではないってことは強調しておきたい。


ただ、ネーミングはもっとどうにかなったんじゃないのかなー。


でも実際にショップで手に持って確認できるのは強みだよなー。いいよなー。

本音を言えばあと2ヶ月くらいあとに出てきて欲しかった。
ついでに、ドローコードは個人的に不要かなあ。ってのはフライ回収棒使う時ってけっこう腕を目一杯伸ばすことが多くって、その時にコードが邪魔になりがちなんだよなー(しかし紛失したことも1回あるけど)。
フライ回収棒はまだまだふつうに売ってますので、引き続きよろしくです。
フライ回収棒専門店「River and Insect」


あとフライ回収棒を自作したい方はこちらの記事をどうぞ。


最後に

日本は森林率が7割で、小さな渓も多く急峻だ。ってことで他の国のフライフィッシングフィールドよりも日本の方が枝にフライを引っ掛けやすいってことはあるんじゃないのかなあ。
特に昨今はティペットも長くなってるし。

みんなも作ろうフライ回収棒。面倒だったらフライ回収棒買ってくれ!在庫たんまりあるから!どうぞお願いいたします。

※ネットショップからの注文、新潟はまだ一件だけなんですけどどういうことなのだろう(謎


おまけ

本業でもネットショップ扱ってる身から言わせてもらうと、単なる物販っていうのはそんなに美味しいものではない。ネットショップの収益力アップのキモはリピーターだ。
フライのネットショップでいうなら消耗品ビジネスしかない。そう、リーダーやティペット、フロータントなどである。ないものは売れないし、粉末フロータントの成分分かってもここを商売にはしたりしないよね、やっぱり。
完成フライ売ろうと思ってブリキ缶買ったけど、自分のフライ巻くのも間に合ってないし(汗
サブスクで毎月違う種類の回収棒が送られてくるサービスとかどうかな。だめだろ。


フライ回収棒研究所

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