Twitter見てたら流れてきたニュース。あ、神戸大の佐藤准教授!
ハリガネムシは寄生したカマキリを操作し水平偏光に引き寄せて水に飛び込ませるってことはバッタフライ使うのも昼間がいいのだろうか?
論文の概要
- ハリガネムシは、森や草原の終宿主(カマキリやカマドウマ等)の体内で成虫になると、宿主を操作して入水させることで、川や池に移動し、繁殖して一生を終える。
- ハリガネムシが宿主を入水させる仕組みについては、100年以上も前から謎のままであった。
- 室内での光選択実験において、ハリガネムシの一種に感染したハラビロカマキリは、非感染のカマキリと比較して、水平偏光※1 に誘引される確率が高かった。
- 野外での池選択実験において、感染カマキリは、水平偏光を強く反射する池に高い頻度で入水していた。
- ハリガネムシは、水平偏光に対する感受性を操作することで、宿主に入水させている可能性が高いことが分かった。
そしてさらに
本研究から得たもう一つの興味深い発見は、多くの感染カマキリが正午付近に入水することでした(図5A)。正午付近というのは、歩行量を計測する室内実験において、感染カマキリがよく歩く時間帯でもありました(図5B)。これらのことは、カマキリやハリガネムシの概日リズムの下で、水平偏光への誘引や活動量の上昇が引き起こされる結果、特定の時間に入水行動が集中するのではないか、という新たな問いにつながります。
ってことで、ハラビロカマキリに限定すると「正午付近に入水」する個体が多かったと。
カマドウマはよく分からんが、キリギリスあたりは昼間も活発に動くので、ホッパーフライ使うのも真昼間がいいのかもしれない。という仮説は出るね。
ってのは
初めてホッパーフライを使った日(2017年のお盆)、川のはしごして3本目の川の初っ端のポイントでいきなり尺ヤマメが出たが
まだ陽は高かったもんね。15時ころだったかな。
ちなみに2019年のお盆、同じ川だけどイブニングで
夕方バッタが効かず、イブニングで同じポイントをリトライしてでた。
M&E(マシュマロ&エルクヘア)の12番だった。
個人的にバッタフライで思うのは
「小雨の年はバッタフライが効く」んじゃないかなーって。
それは2020年、かなりしっかりとした梅雨だった。増水傾向が続いてて、お盆もやっぱり増水してた。バッタフライには無反応だった。しかし梅雨のあいだずっと効果的だったビートルフライが効いたのだった。
同じ時期に同じ川に行ってるといろんな発見あるもんだ。
2019年、8月の後半も結構雨が降りがちだったのだったかな。
このときは同じ水たまりに
カマドウマと
ハリガネムシが死んでた。
たぶんだけど、視神経ハックされたカマドウマが水平偏光を強く反射する水たまりに惹かれて入水。宿主からハリガネムシがでてきて両者オダブツ。だったんじゃないかと。
あとこっちも
「ハリガネムシに感染されるカマドウマって、川から50メートルも離れるとガクンと少なくなるんですよ。
なるほど、そうだったのか!
なんとなくの仮説まとめ
- お盆あたりの真っ昼間で、渇水してたらホッパーフライが効く(仮説)
- それでもイブニングはホッパー以外がよさそう(仮説)
- 9月に入って秋の水生昆虫が出てきたらホッパーへの反応悪くなった(事実)
- 梅雨に雨が多くて増水傾向続いてたらホッパーじゃなくってビートル(仮説)
さてさて、今年の梅雨はどんなだろうな。
【関連記事】
0 件のコメント:
コメントを投稿