【釣り】 51歳の「ひとりでできるもん!」【小ネタ】

2022/08/04

フライフィッシング 源流釣行

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既知の川だけど初めて行く源流部、ソロ日帰り釣行してきたら今年一番の充実感が得られた。満ち足りた。俺は一回り大きくなって帰ってきたぞー!(←気のせい)
 



 
ネイティブアメリカンのとある部族の子供が青年になる儀式を思い出した。それはナイフ1本渡されて森の中で1週間暮らしてくるという通過儀礼(まずはナイフで枝を切って寝床を作るところから始めるらしいぞ)。今回の「初めて行く源流部へソロ日帰り釣行」もそれに似たようなものかもしれない。
ええっと、そのエピソードが載ってるのは1491の方だったかな。



源流釣行はもちろんたまに行ってるけれども、情報がこれほど少ないところを地図だけ頼りにソロで行く(しかも結構歩く)っていうのは初めての経験だった。
 
行った川はそれほど人がいかない源流部。地図で見ると杣道がずっと続いているんだけど途中ゴルジュがあるし、なにせそのゴルジュまで結構歩きがある。中流部あたりはしょっちゅう行っていたが放流やめてしまったのかだんだん釣れなくなってきて、それから足が遠のいてしまったが気にはなっていた。
情報がないのでとにかく行ってみるかということで思い立って実行した。
林道は杣道となりそのうち時折不明瞭になりながら、そして2度ほど道をロストしながらゴルジュに到達。アプリが頼もしい。トラロープ頼りに斜面を降り、トラロープ便りに崖を登る。トラロープありがたい。杣道もトラロープも先人に感謝!

なんだこのターザンロープは。自衛隊か消防の訓練なのかよ。実際は向かって左にもうちょい登りやすい斜面あり(もちろんロープあり)。


このあたりは薄暗くて不安な気持ちが湧いてきたが、アプリがあるので、まあ平気だ。
再び不明瞭な杣道を探しながら適当なところで川に入ってった。しかしその入渓点は遡行困難ゾーンだったので、一度川から上がって入渓し直した。

 
釣りの方はと言うとボサは多いし水量は多いし良いポイントに枝が垂れ下がってたりしてるしなかなか難儀したが、余裕のつ抜けで泣き尺までは出た。滝超えも不安だったがそれほど危なくなかったかな。

 
帰りはなるべく杣道通って帰ろうかと思ったらやっぱり杣道不明瞭。灌木に行く手を阻まれる。しかも森全体に熱がこもってて熱中症になりそうに。そうか。川通しで帰ったほうが遥かに楽ちんだったんだな。
 
タオルで首の後ろを濡らしながらの帰り道、アプリで脱渓ポイントが分かればもう安心。道のロストも1回くらいで戻ってこれた。

 
 
釣れたイワナは痩せていてそれほど引かなかったし、そもそも水が多くてフライを流すポイントも限られていたけれど。かけがえのない思い出となった。アプリ便りに少ない情報のなかやりきった俺エライ!感動!勇気!そして感謝!
  
■情報の少なさが充実感につながった
 
ソロの源流日帰り釣行はセルフプロデュースのプチ・アドベンチャー。自分で計画を立てて自分で実行し、何かあっても自分で決断するものだ。
 
なんで満足感が得られたのかって言ったら源流部の情報が少なかったからだ。フライフィッシングの普及には情報が多いほうがいいと思うが、情報が少ないことで得られる物の大きさも感じた。YouTubeで川の情報を安易に出すことについては個人的には好かない行為だ。
口コミ情報やネットの情報は少ない、GPS地図アプリは活用する。こういうソロ源流釣行ではリスクを抑えて美味しいところだけ取れる。いい時代になったもんだよね。本当に。
 
 
 
■源流ソロ釣行のリスク
なにせ初めて行く源流部、「スマホを落とす」「スマホの電池切れ」それから「メガネを落とす」などは命に関わる事態といえる。スマホを機内モードにしておいたのだがそれでも不安だった。調べ直したらこのくらいなら問題なさそう。心の平穏のためにはモバイルバッテリーがあるとなお良いのかもね。いくらするんだそれは。
この川だとヤマビルはいないが、マムシ、スズメバチ、ツキノワグマが怖い。先日渋谷直人氏のロングティペットスクールに参加したのだが(雨のため昼過ぎまで座学だった)、その際、熊鈴がクマを読んでいるのではないか?という話が出た。これは山北の農家さんも行っていたことだ。ラジオはいいけど熊鈴はだめだと(先日どこかの老婆が熊に襲われてなくなっていたが、ポケットからはラジオが鳴りっぱなしだったって話もあったのでラジオもだめかも)。
一応ナイフとホイッスルは携行していたけれども。
 
 
■源流釣行の装備について
スマホとGPS地図アプリは必須オブ必須。
ロープなどは持っていったほうがいいのかもなあ。でもハイブリッド・パック・ベストに昼飯とカメラ突っ込んだら入らないよなあ。この川では使わなくても済みそうだけど。
そういえば源流釣行でパックロッドって必要だろうか。4本継ぎだったらもう十分じゃないかな。実際日本のメーカーでは特にパックロッドがしっかりラインナップされていることが多いから売れているんだろうけども。
 
主な装備
・モンベルのゲイターと速乾タイツ(ワークマンで買った)でウェットウェーディング
・スマホと地図アプリ(ジオグラフィカ)
・釣りのタックル
・昼飯と飲み物(ゼリー飲料は飲み物を減らせるので良い)
・ウェーディングスタッフ
 
あったら良かったもの
・モバイルバッテリー


Patagoniaのハイブリッド・パック・ベスト。本当は背面パックに5メートルくらいのロープを入れていくのがいいのかもだけど、そこまでの容量はない。サイドの紐にウェーディングスタッフを装着。パックの両サイドにロッドホルダーがあるのと背面のゴム紐で雨具などをつけられるのは地味に重宝する。この分だけスリング+ワークステーションよりも荷物増やせる。 

 
■ジオグラフィカについて
現在地の確認ができれば問題なかった。課金すると機能制限解除されて保存できるトラックが増えるのですぐ課金しよう。1500円だ。月額でなくて買い切りだ。他のアプリは月額課金だから、釣りにはこれで十分だ。電波の届くところで(できればWiFiのあるところで)目的のルートの地図を拡大して閲覧しよう。これで地図がダウンロードできている。
インターフェイスはちょっとクセがあって分かりにくいが慣れれば問題ない。


 
 
■おわりに
この川は多分水量下がったらもう一度行ってみるつもりだが、それはもう「初めて」ではない。初めての釣りは一生のうちで1度しか経験できないのだ。なんてかけがえのない経験なのか。年に2回くらいはこういう釣りをしていきたいなどと思った次第。
帰宅して、疲労回復のトマト丸ごとピクルス。

ショートトリップ終わって3日経ったが、まだ思い出してはその充実感を反芻している。



フライ回収棒研究所

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