原産は西アジアから地中海沿岸。
日当りと水はけがよくってかつ降水量の多いところを好む植物らしい。
便所の裏とかに生えてる印象があるが、それは間違った生え方なんだろう。
クワ科なのでクワカミキリが天敵だ。
ニホンの販売量の8割はセイヨウイチジク(桝井ドーフィン 桝井さんが明治の終わりに
アメリカから持ってきた)だそうだ。
いちじく湯はそっちじゃなくって、370年前に中国から伝わったって言う
ニホンイチジク(蓬莱柿)を使う。でないとうまく煮だせないのだ。
セイヨウイチジクでやっちゃうとぼんやりして全然おいしくないのができる
(セイヨウイチジクはおおぶりであっさりした味わい。生食やジャムでどうぞ)。
ちなみにいちじくの知識が豊富でなにか得したことは一度もない(苦笑)。
イチジクは大好きでよく食べる。
生食もするし、生ハムと合わせてオリーブオイルをかけたり(チーズも合わせてもよい)、
あとコンポート、そしていちじく湯。
いちじく湯っていって伝わる人は少ないようだ。
現北区出身の母も嫁いでくるまで知らなかったそうだ。
南区出身の祖母が伝えたレシピだ。
会社の大屋さんが栽培しているのを買ってきた。
口の開いたものをメインで使用。
皮むいたニホンイチジクと水、砂糖(今回はきび砂糖を使った)を鍋に入れる。
15分くらい煮るのかな。火加減も適当で大丈夫。
砂糖の量も煮る時間も適当。
きちっと甘さを効かせた方がいいと思う。
はい!もうできた!いちじく湯!
汁は甘ーい(そして少しの酸)のだが、実のところはほのかな酸味が残っている。
飲み干すと小さな種がプチプチする。滋味あふれる素朴な味。地味ともいえる。
こちらは生ハムチーズとあわせてオリーブオイルをたらしたもの。
いちじくを洋梨やとろりとした感触の柿(こちらではおけさ柿)と入れ替えても
おいしいです。
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